AI駆動開発について最近考えていること

生成AI関連の技術の進化は未だに爆速です。最近の考えていることを記録しておきます。 この記事のすべては2025年3月28日時点での個人の見解です。

「何をつくるのか」が、これまで以上に重要になってくると感じています。AI駆動開発を適切に活用すれば、これまでよりもはるかにスピード感をもってモノをつくることが可能になりました。現時点では実現できないことも、技術の進歩によって将来的には可能になるでしょうし、アウトプットの品質もより高くなると予想されます。

そうした状況だからこそ、「何をつくるのか」がこれまで以上に重要になると考えています。もし最先端の技術を使って爆速で開発したとしても、成果物がまったく価値を生まないものであった場合、その時間の使い方に対して残念な気持ちが残るのではないかと思うのです。

もちろん、価値がないことに早く気づけるという点ではポジティブに捉えられる面もあります。しかし、時間に対するレバレッジが大きくなっていく時代だからこそ、価値を生まないものに時間を費やすことは極力避けたいと考えています。

生成AIによる開発がなかった時代と比べると、同じ1人月で生み出せる価値の大きさは桁違いになりつつあります。それと同時に、個々人が生み出せるアウトプットの差もますます拡大していくでしょう。

こうした変化の中で、「自分は」何をつくるのかを意識することは非常に大切です。なぜなら、AI駆動開発によって物事を考えるスピード自体も短縮されるため、本当にそれをやる意味があるのか、という疑問を深く考える機会がどんどん減ってしまう恐れがあるからです。

技術が進歩すればするほど、手段としてのAI駆動開発を使うだけで満足してしまうようになる懸念もあります。もちろん、AI駆動開発を活用するために意識的に手段の目的化をする時間は必要だと考えています。

私は、「ただ生成AI駆動開発をする人」にはなりたくありません。生成AIに限らず最新の技術を活用しつつも、最終的には「何をつくり、どう価値を生み出すのか」を意識的に考え、実行していきたいと思っています。